Ciel étoilé は、現在準備中です。

よく聞かれるあれこれ

先に作ったコラムはメーカーの話が中心ですが、こちらではアンティークに詳しくない友人たちから聞かれることをまとめてみました。

文献を読んだり、買い付け先から説明を受けたり、コレクターのお仲間とお話していたりという中で私なりにつけた知識ですので参考程度にどうぞ笑

セットとは…?

西洋ではティーカップ&ソーサーが6客、クリーマーとシュガーボウル、そしてティーポットが基本のセットとされています。これが日本では1セットが5客になります。
そこに同ラインのコンポートだ、ブレッドプレートだ、サンドウィッチプレートだ、フルーツボウルだ…と揃えていくことも出来ます。

統一されたティーセットは圧巻です。アンティークやヴィンテージというだけでオーラが違いますし。

一方で今は自分の好みのものを別々に1つずつ揃えていく方が圧倒的に多いとのこと。
コレクターとしての私はこちらの立場です。
西洋でもバラバラになったカップとソーサー、デザートプレートを組み合わせて「ミックスマッチ」や「ミスマッチ」と楽しんでおられる方が沢山いらっしゃります。

1つのものを突き詰めてコレクションするもよし(その時の達成感たるや!)、幅広く集めてテーブルコーディネートを楽しむもよし(個々人のセンスが光りますね!)、あなたはどちらのタイプでしょうか?

アンティークを楽しむために

ご自身のセンスで好きなように楽しみましょう!

別に食器を食器として使わなくてもいいのです。
我が家はカトラリー入れやペン立てになっているクリーマー、お茶碗になっているシュガーボウル、ポプリが入ったチップ入りカップ、印鑑入れのエッグカップ…生活のいたるところにアンティークがございます。
むしろ私自身が「どんな使い方があるの?」と知りたいところでございます笑。オススメの使い方があれば是非教えて下さいませ。

ところでアンティークが、なぜ今に伝わっているかと言いますと、
単純に「長く大切に使いたいと思わせる魅力がある」からだと思うのです。
人から人の手に渡っていろんな方の思い出が詰まっている、それがまたそのものを輝かせると。

しかしどんなにお気に入りでも、ある日突然趣味が変わったり、手放さなけれらならないこともございます。
ですから、ご自身がオーナーである内は思いっきり愛でる、そして手放す際は素敵なご縁へと繋ぐ。
これこそがアンティークの醍醐味と思っております。
時代時代で愛でられた良いお品は是非後世へ受け継がれて欲しいです。
セラー様御本人が所有者であったとは限らないので難しいところもございますが、前任者がどんな方だったかわかる際には、お譲りする時にざっくりお伝えすることにしております。「とてもチャーミングなレディのおばあちゃまがずっと大事にしまいこんでいた」や「誠実な老紳士が家族の特別な日に使っていたと話してくれた」などなど。
そういう事も知るとちょっと楽しくなりませんか?